電子楽譜のメリット・デメリット|紙派だった私が電子楽譜を使い続ける理由
最近は音楽教室や演奏会でも、タブレットで楽譜を見ている人を見かける機会が増えてきました。



電子楽譜って便利そうだけど、やっぱり紙の方が安心じゃないですか?



本番でトラブルはないの?
と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
実は私自身も、以前は紙楽譜派でした。
しかし現在は、本番やレッスンでも電子楽譜を活用しています。
この記事では、実際に長年使って感じた電子楽譜のメリット・デメリットを詳しくご紹介します。
- 電子楽譜のメリット7つ
- 電子楽譜のデメリット5つ
- 電子楽譜が向いている人
- 紙楽譜との使い分け方
電子楽譜のメリット
メリット①製本・印刷の手間が省ける


電子楽譜の大きなメリットのひとつが、印刷や製本の手間がなくなることです。
紙の楽譜の場合、
- 印刷する
- ページを並べる
- テープで貼る
- ファイルに綴じる etc…
といった作業が必要になります。
特に長い曲の場合は、ページ順を確認しながら製本するため、意外と時間がかかりますよね。
私自身、この作業が少し苦手で、
「その時間があったら譜読みや練習をしたいな…」
と思うことがよくありました。
メリット②書き込みや修正が簡単


電子楽譜は、気軽に書き込みができるのも魅力です。
紙の楽譜では、消しゴムを使っても跡が残ったり、何度も書き直しているうちに楽譜が見づらくなってしまうことがあります。
その点、電子楽譜なら不要になったメモはワンタッチで削除できます。
色分けも簡単なので、
- 注意したい箇所
- ブレス位置
- 運指のメモ
なども見やすく整理できます。
メリット③汚れたり破れたりしない


電子楽譜はデータなので、何年使っても劣化しません。
紙の楽譜は長く使っていると、
- 表紙が折れる
- 角が傷む
- シワになる
- 破れてしまう
ことがあります。
特にお気に入りの曲集や教本ほど使用頻度が高く、傷みやすいですよね。
電子楽譜なら、いつでも綺麗な状態のまま使えます。
もちろん、使い込まれた楽譜には独特の愛着がありますが、大切な楽譜を綺麗に保管したい方には嬉しいポイントだと思います。
メリット④譜めくりの負担が減る


演奏中、「次の譜めくり間に合うかな…」
と不安になった経験はありませんか?
譜めくりが難しい箇所では、
- 楽譜を落とさないようにする
- 静かにめくる
- 演奏のタイミングを合わせる
など、意外と気を使います。
電子楽譜なら、譜めくりペダルを使うことで足元の操作だけでページを送ることができます。
メリット⑤風で飛ばない


屋外演奏を経験したことがある方なら、一度は楽譜が風で飛ばないか心配になったことがあるのではないでしょうか。
私も吹奏楽部時代、屋外本番では洗濯ばさみが必需品でした。
電子楽譜なら、何ページ楽譜があっても風で飛ぶ心配はありません。
風の強い屋外イベントや野外コンサートでも安心して演奏できます。
※ただし、タブレットは紙より重いため、譜面台の安定性には注意が必要です。
メリット⑥持ち運びや収納がラク


タブレット1台あれば、何百曲もの楽譜を持ち歩くことができます。
私のタブレットには現在1000曲近い楽譜が保存されていますが、それでも本体は1台だけです。
紙の楽譜だと、
「あの楽譜だけ持ってくるのを忘れた!」
ということもありますが、電子楽譜ならその心配も少なくなります。
また、本棚や収納スペースを圧迫しないのも大きなメリットです。
私自身、コピー譜を少しずつ電子化していますが、本棚がかなりすっきりしてきました。
メリット⑦楽譜の共有が簡単


電子楽譜は、共演者との楽譜共有がとてもスムーズです。
紙の場合、
- 印刷する
- 製本する
- 郵送する
といった手間や費用がかかります。
一方で電子楽譜なら、
- AirDrop
- メール
- クラウドサービス
などを使って、すぐに共有できます。
特にアンサンブルや本番前の準備では、
「この曲も追加しましょう!」という急な変更が起こることもあります。
そんな時でもすぐに楽譜を送れるので、
「電子楽譜にしていてよかった!」と感じる場面がたくさんあります。
電子楽譜のメリットまとめ
- 製本・印刷の手間が省ける
- 書き込み・修正が簡単
- 汚れない、破れない
- 譜めくりが楽
- 風で飛ばない
- かさ張らない
- 共有が簡単
電子楽譜のデメリット
ここまで電子楽譜のメリットをご紹介してきましたが、もちろん良いことばかりではありません。
私自身、実際に使っている中で感じるデメリットもあります。
ただ、多くは工夫や対策でカバーできるものです。
導入を検討している方は、メリットだけでなくデメリットも知ったうえで判断してみてください
デメリット①充電切れの不安がある


電子楽譜で最も心配されるのが、



本番中に電源が切れたらどうしよう…
という不安ではないでしょうか。
確かに電子機器なので、充電切れのリスクはゼロではありません。
ただ、私は4年以上本番で電子楽譜を使用していますが、演奏中に突然電源が落ちた経験は一度もありません。
比較的新しいタブレットであれば、バッテリー性能も十分です。
また、
- 前日に充電しておく
- モバイルバッテリーを持参する
- スマートフォンにも楽譜データを保存しておく
といった対策をしておけば、さらに安心です。
ちなみに私は、万が一に備えてiPhoneにも同じ楽譜データを入れています。
デメリット②長時間見ると目が疲れることがある


これは電子機器全般に共通するデメリットですね。
紙の楽譜に比べると、長時間画面を見続けることで目の疲れを感じる方もいると思います。
気になる場合は、
- ブルーライトカット眼鏡を使う
- 反射防止フィルムを貼る
- 画面の明るさを調整する
などの対策がおすすめです。
使い始めは気になっても、慣れてくると気にならなくなる方も多いのではないかと思います。
このあたりは音数の多さや、個人差が大きい部分だと思います。
デメリット③荷物が重くなる


個人的に一番感じているデメリットがこれです。
私が使っているiPad Airは約460g。
数字だけ見るとそれほど重く感じないかもしれませんが、
- 楽器
- 譜面台
- 衣装
- 楽譜
と荷物が増える日には、その重さをしっかり感じます。
特に私は電車移動が多いため、
「今日はできれば荷物を減らしたいな…」と思うこともあります。
デメリット④本来の楽譜の大きさより小さくなる


電子楽譜は、使用するタブレットのサイズによっては、紙の楽譜より表示が小さくなります。
A4サイズの楽譜と、10.9インチiPadとを比べると、ひと回りほど小さく見えます。


とはいえ、フルートのパート譜であれば、私は特に不便を感じずに使用できています。
実際にスコアを見ながら演奏することもあります。
ただし、
- 視力
- 譜面の細かさ
- タブレットのサイズ
によって感じ方は変わると思います。
この点については、次回の記事でおすすめのタブレットサイズも含めて詳しくご紹介します。
デメリット⑤初期費用がかかる


電子楽譜を始める際の最大のハードルは、やはり初期費用かもしれません。
iPadやタッチペン、譜めくりペダルなどをそろえると、それなりの金額になります。
特に、



今ある紙の楽譜で困っていないし…
と思うと、なかなか購入に踏み切れないですよね。
ただ、私は購入して本当に良かったと思っています。
電子楽譜として使えるだけでなく、
- 動画を見る
- 電子書籍を読む
- レッスンで活用する
など、さまざまな用途に使えるからです。
また、iPadは比較的リセールバリューも高く、手放す際に中古でも値段が付きやすいのも嬉しいポイントです。
「電子楽譜専用機器を買う」
というより、
「普段の生活でも使える便利な端末を買う」
と考えると、個人的には十分価値のある投資だったと感じています。
電子楽譜のデメリットまとめ
- 充電切れの不安がある
- 長時間使用すると目が疲れることがある
- 荷物が少し重くなる
- 楽譜が紙より小さく表示される
- 初期費用がかかる
紙楽譜と電子楽譜、私はこう使い分けています
ここまで電子楽譜のメリット・デメリットをご紹介してきましたが、実は私は現在も紙楽譜と電子楽譜を併用しています。
電子楽譜が便利だからといって、すべてを電子化しているわけではありません。
演奏する曲数や本番の内容によって、その都度使い分けています。
例えば、このように使い分けています。
- 本番曲が2〜3曲程度
- 楽譜の持ち運びが少ない
- 荷物を少しでも軽くしたい
- 紙の方が見やすいと感じる曲
こういった場合は、紙楽譜で十分対応できます。
特に電車移動の日は、少しでも荷物を減らしたいので紙楽譜を選ぶこともあります。
- 曲数が多い
- 譜めくりが難しい
- 楽譜をたくさん持ち歩く
- 共演者と楽譜共有する予定がある
このような場合は電子楽譜のメリットが大きくなります。
私の場合、演奏会や施設演奏など複数曲を演奏する機会も多いため、結果的には電子楽譜を使うことの方が多くなっています。
まとめ
電子楽譜と紙楽譜は、どちらが優れているというものではなく、
それぞれにメリット・デメリットがあります。
私は電子楽譜の便利さをとても実感していますが、
紙楽譜ならではの見やすさや扱いやすさも好きです。
そのため、
「電子楽譜か紙楽譜か」ではなく、「場面によって使い分ける」
のが、おすすめです♪
他には、電子楽譜に必須のアイテムやおすすめアプリを紹介した記事もあります。
よろしければご覧ください。







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