NEW!!フルート教室にアップライトピアノを導入!選んだ理由と、失敗しない選び方のポイント
このたび、教室にアコースティックのアップライトピアノを導入しました!🎹


フルート教室なのに?と思われるかもしれませんが、より良いレッスン環境づくりのために、ずっと準備してきたことのひとつです。
この記事では、
- なぜアップライトピアノを導入したのか
- 電子ピアノとの違い
- 私が実際にこだわったポイント
- 中古・新品の選び方
- 搬入の注意点や維持費
など、これからピアノを選ぶ方にも役立つ内容をまとめています。
なぜアップライトピアノを導入したのか


以前は電子ピアノを愛用していましたが、音色など、楽器の限界を感じる場面が増えてきました。
- 音の立ち上がりやニュアンスが足りない
- ピアノ伴奏とのアンサンブルをより自然にしたい
- 生徒さんに“本物の響き”を体験してほしい
- 私自身の練習環境を整えたい
こうした理由から、アコースティックのアップライトピアノへ切り替えることを決意しました。
電子ピアノとアコースティックピアノの違い
電子ピアノも何かと便利ですが、やはりアコースティックとの違いは大きいです。
簡単にまとめると
▶︎ アコースティックピアノ
- 音の伸び・余韻・強弱の幅が圧倒的に広い
- タッチの細かい違いがしっかり音に反映される
- 楽器そのものの“響き”があり、生のアンサンブルに向いている
▶︎ 電子ピアノ
- 場所を取らず、夜でも練習しやすい
- メンテナンス費がかからない
- 価格を抑えられる
どちらが良い悪いではなく、目的に応じて選ぶことが大切です。
ただ、教室としては「本物の響きに触れられる環境」は非常に大きな価値があると感じ、アコースティックピアノを導入しました。
ピアノ選びで私がこだわったポイント
私なりのこだわりを紹介します。
グランドピアノとアップライトはどう考えても別物なのですが、音大生時代に毎日グランドピアノを弾いていたので、「グランドピアノに近いものが欲しい」とずっと思っていました。
本音を言えばグランドピアノが欲しかったです。
ですが、予算やスペースの関係上、それは諦めざるを得ませんでした。
なので「アップライトでも、グランドに近いと感じられるもの」に重きを置いて探しました。
そのために、何台も弾き比べながら、以下の3つを軸に選びました。
ピアノ選びで私がこだわったこと①響き・音色・高さ
グランドピアノに近づくために、”迫力のある響きを持っているピアノ”がポイントです。
そこで重要なのが、”アップライトピアノの高さ”かなと思います。
(高さによる差は、実際にお店に行くまでは知らなかったです!)
私が中古ピアノ探しをしていたとき、出会ったアップライトはだいたい110cmか121cmか131cmの3種類でした。
背が高くなればなるほど、平均の値段も上がります。しかし、重厚な響きがします。
予算を下げると背が低いものになり、思い描いている音とは離れていくので葛藤しました。
省スペースがよくて、あんまり大きな音はちょっと…という人は 110cmを選ぶ方が多いみたいです。
ですが、私はグランドピアノのような迫力がほしかったので、131cmにこだわって探しました。
私がこだわったこと②”タッチ”
こだわったことのもう一つに「グランドピアノに近いタッチ」があります。
何がグランドピアノに近いのか、は人それぞれ感じることが違うと思いますが、自分が好きでよく弾いていたグランドピアノを弾いた時の感覚…を思い出して、色々試弾しました。
重すぎず軽すぎず…でも、どちらかといえば重めが私の好みです。
個体差もありますし、こればかりは弾いてみないとわかりません。なのでとにかく弾いてみることです!
”好きなタッチ”なんて特にない、という人も、弾いていくうちに好みがわかってくると思います。
その感触を手がかりに、ピアノ探しをされるといいと思います。それはある程度、弾きやすさにも関わってくると思いますので。
ちなみに、ある程度のタッチ感は調律で変えられるみたいです。
私がこだわったこと③見た目と、状態の良さ


見た目については、私は”木目のピアノ”にこだわって探しました。
そうすることで、「選択肢が狭まる」ので、選ぶのが楽になります。(中古ピアノは種類がたくさんありすぎて、選ぶのが大変ですから^^;)
あとは、整備履歴や状態の良さも大事です。
専門の整備士さんがしっかり手入れしている個体は、長く安心して使えます。
販売している中古ピアノは、いつ調律したかの履歴が残っているので、それを確認しましょう。
中古か新品か、どちらがおすすめ?
私は今回中古ピアノを購入しましたが、もちろん最初は新品も検討していました。
いろいろ試した結果、今回は状態の良い中古を選びました。
✔ 中古のメリット
- 新品より価格が抑えられる
- 同じ予算でもワンランク上のモデルを狙いやすい
- 響きがすでに落ち着いていることが多い
✔ 新品のメリット
- キズが一切なく、気持ちよく使い始められる
- 保証が長い
- 好みの色やモデルを選べる
どちらも良い点がありますが、重要なのは “実際に弾いて選ぶこと” です。
日本には良い中古ピアノがたくさんある
正直なことをいいます。
探せば中古でも状態の良いピアノがたくさんあります!!
これはピアノを探す上で驚きました。
中古でも「リフレッシュピアノ」といって、中古だけど弦など中身を新品に取り替えたものが特におすすめです。
これも技術者さんの素晴らしさゆえですね✨
新品にこだわる人はもちろん新品でいいと思いますが、
そうじゃない人はぜひ中古ピアノも視野に入れてみてください。
ピアノ購入する上で大事なこと
大事なこと① とにかく試弾(弾き比べ)しよう
フルート選びでも「必ず試奏しましょう」とよく言っていますが、ピアノも同じ。試弾しましょう。
ネットでポチっと買うのは安いし楽だとは思いますが、
やはり実際に弾いてみて、タッチの感覚や音色を聴いて決める、というのはとても大切です。
特にピアノは値段もそこそこしますし、後悔しないためにも試弾することをおすすめします。
メーカーや機種も様々です。私はピアノに関しては無知だったので、店員さんに違いなど質問しまくりました。
おかげで知識は増えましたし、笑 後悔のないピアノ選びができました!
試弾といっても、立派に1曲何か弾かなきゃいけないわけではありません。
私もすぐに弾ける持ち曲があるわけではないので、ひたすらドレミファソラシドや「ドミソ」の和音を弾いてただけです🤭笑
大事なこと② 調律など、購入後にかかる費用を知っておこう
アコースティックピアノはとても繊細な造りなので、定期的な調律や湿度管理(除湿剤など)が必要です。
定期的な調律、湿度管理をすることで、何十年もいい状態で弾くことができます。
私は今回初めてアコースティックのピアノを購入したので、何もかもが初体験だったのですが、購入して1ヶ月後に初めての調律がありました。


時間は2時間ほどで、調律後に除湿剤も入れてもらいました。
調律費用は調律師さんによって異なりますし、ピアノの使用頻度や状態によって調律の頻度は変わると思います。
私の場合は、2年に1度の予定で、1回あたり36,000円程度になる見込みです。
アコースティックピアノは“買って終わり”ではないので、維持費も含めて考えておくと安心です。
大事なこと③搬入経路を確認しよう
ピアノを選んでいる時は、見た目や弾きやすさ、響きなどに夢中かと思いますが…🎹
実際に購入したら、どうやってウチに運ぶのか?も考えておかなければいけません。
そこで、店舗で相談する時に「搬入経路」を伝えておくことが大事です。
マンションなら何階なのか、エレベーターはあるのか、エレベーターの広さなんかも。
環境によっては追加料金がかかる場合もあるので、予算がシビアな方はここも含めて考えておくと安心です。


(我が家は、まさかのクレーン搬入になったので当初の予定より金額が少し高くなってしまいました。)
まとめ
スペックや年式も大切ですが、最後に決め手になるのは、やはり自分がそのピアノと長く付き合えるかどうか。
今回、わたし的にはかなり奮発して購入しましたが…音色や弾き心地にはすでに愛着が湧いており、本当に買ってよかったと思っています。
「私の中の最高の1台」に出会えたことで、これからのレッスンや自分の練習がますます楽しみになりました!教室に来られた生徒さんにも、ぜひ本物の響きを楽しんでいただけたら嬉しいです。
もしこれからピアノ購入を検討されている方は、楽器店めぐりをしていろんなピアノとの出会いを楽しんでくださいね♬
拙い演奏ですが、音色が気になる方はインスタグラムの投稿を覗いてください🎹
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